最終更新日 2016年9月20日

 7.ガーデンテーブル

kazutaka nagai


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 テーマ 1x4材でガーデンテーブルを自作する
 特    長 

SPF1x4材をフル活用し経費格安、蝶ボルトによる折りたたみ式構造、1.5倍に延長可

 諸    元

全高:73cm奥行:80cm 幅: 本体 120cm 延長部 60cm

構造:SPF1x4材 3cmx4cm 製作年: 2014年


 1.プラン


ウッドデッキの上で使うので、大きからず小さからずの適切な大きさであること。収容時に場所をとらない折りたたみ式で、来客に備え1.5倍に延長が可能なこと。雨水対策として上面にスリットを設け、上面のコーナーは45度で木組みし、木口を出さない、などです。 


 2.素 材


素材はSPFの1x4(ワンバイフォー/1インチ厚4インチ幅/厚さ1.9cm幅8.9cm)材です。SPF材は柔らかく加工しやすく、特に1x4は安価で180cm長のものが170円程度でホームセンターに山積みされています。規格化されているので、購入時期が異なってもお店がかわっても同じサイズのものがいくらでも入手できます。


 3.設 計


材木の横切りは簡単ですが縦方向の切断は大変なので、8.9cm幅を極力活かして材料優先で設計しています。8.9cmで広すぎるときは、1x3材や1x2材を使いますが、単価は1x4材よりだいぶ高くなります。
天板のサイズが悩みでしたが、ホームセンターで手頃なキャンプ用テーブルを見つけてサイズを盗み見たところ、上面が120cmx80cm、高さが73cmだったので、本体をこの大きさとし、延長部分をその半分の60cmx80cmと決めました。1x4材を8枚並べて、1.3cmのスリットを7本入れるとほぼ80cmになりました。

上面を支える桁部分も1x4材を4枚井桁に組んであります(延長部分は1x3)。設計中に、テーブルの脚を折りたたんだときに井桁部分に収まらないことに気がつき、左右の脚の長さと支点を変更し、たたんだときに上下に重なるようにしました。左の画像の短い4本の棒は、脚を支えるブレースです。右端の棒状の部品は延長部の一本足です。



 4.組立


部品の結合には直径1cmのボルトと蝶ナットを使いました。蝶ナットは工具がなくても締めたり緩めたりできる金具です。ボルトは、挟む板の厚さ+1cmとし、5cm・6cm・7cmの3種類を使っています。
本体の脚は蝶ナットを緩めてたたむことができます。伸ばしたときはブレースで固定し、安定させます。延長部との結合もボルトと蝶ナットで行います。


 5.塗 装


SPF材の欠点としては雨に弱いことのほか、塗料が染み込みにくくニスを塗ってもきれいに仕上がらないことがあります。過去何回か挑戦して失敗しましたので、木目を見せることは諦めペイントを使うこととしています。今回はオフホワイトの水性ペイントで仕上げました。